銀河帝国と自由惑星同盟の150年にわたる戦争で、ふたつの領土をつなぐ唯一の進攻ルートと考えられてきたイゼルローン回廊。同盟軍最高の智将であるヤン・ウェンリーが、最前線・イゼルローン要塞をおさえているかぎり、帝国軍の同盟領進入は困難であった。
しかし、中立をたもっていた第3勢力・フェザーンが帝国軍と手を結んだとき、もうひとつの進攻ルート――フェザーン回廊が、銀河の戦史にその名を刻むこととなる。
「作戦名は"神々の黄昏"」
ついに帝国軍のラインハルト・フォン・ローエングラムは、同盟軍への大攻勢を宣言した。ラインハルトが待ち望んだヤンとの直接対決。果たして、銀河の運命は……。