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Story:輝く星 闇を裂いて / ストーリー

宇宙暦七九四年三月、ジークフリード・キルヒアイスは、惑星ヴァンフリート4=2にいた。
彼は、逆亡命者であるヘルマン・フォン・リューネブルクの、不本意ながらも副官となったラインハルト・フォン・ミューゼルを支える立場にあった。そして、そのリューネブルクの策略に心悩ませるも、彼を信頼する有能な部下なのがダーフィット・フォン・ロイス。二人に共通しているのは「補佐役」という信頼と葛藤を伴うもの。二人はヴァンフリート4=2で出会った。

ヴァンフリート4=2の極冠部には、老将グリンメルスハウゼン中将の艦隊が仮設基地を築き、艦隊戦で傷ついた戦力の再編をはかっていた。リューネブルク、ロイス、ラインハルト、キルヒアイスもここに配属されていた。いっぽう、のちに「薔薇の騎士」連隊第一三代連隊長となるワルター・フォン・シェーンコップは、隊員たちとともに、惑星ヴァンフリート4=2に建設された同盟軍航法補給基地にあった。いかなる偶然か、さして軍事的価値もない惑星表面に、同盟、帝国、両軍の戦力が展開していたのだ。同盟軍基地司令は帝国軍艦隊が惑星表面に進駐したことを知り、自由惑星同盟軍のなかで、最強の白兵戦技を誇る「薔薇の騎士」連隊に偵察を命じる。

シェーンコップが指揮する同盟軍の偵察隊は、リューネブルクが率いる帝国軍部隊に捕捉され、激しい戦闘となる。そのさなか、かつての上官と対峙したシェーンコップは、自らの白兵戦技の師であるリューネブルクと戦斧を交え、彼が帝国軍准将の位を得ていることを知る。自由惑星同盟からの亡命者でありながらも、帝国貴族の息女を妻とし、さらなる栄達を目指すリューネブルク。腹心であり、信じているからこそ上官リューネブルクのやり方に疑問を抱いていくロイス。また、キルヒアイスは、ラインハルトの胸中にある大きな野心の存在を意識しつつ、リューネブルクの野心家としての行動に、警戒と興味を抱いていく。

ラインハルトの野望と才幹に気付いたグリンメルスハウゼン。ラインハルトは、その想いを軍務省高等参事官代理であるウルリッヒ・ケスラーを通じて知ることになる。ラインハルトの決断を後押しし、支えるキルヒアイス。追いつめられたリューネブルクを助けようとするロイス。リューネブルクの背後にある複雑な事情は、いつしかキルヒアイス、ロイス、ラインハルト、ケスラーをも巻き込んでいく……。

舞台「銀河英雄伝説」シリーズ

第一章 銀河帝国篇外伝 ミッターマイヤー・ロイエンタール篇外伝 オーベルシュタイン篇第二章 自由惑星同盟篇
撃墜王輝く星 闇を裂いて第三章 内乱初陣 もうひとつの敵第四章 前篇 激突前夜第四章 後篇 激突星々の軌跡

原作:田中芳樹「銀河英雄伝説」シリーズ(創元SF文庫刊)