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Special:第一章 銀河帝国篇 メッセージ

銀河英雄伝説ファンインタビュー
各方面で活躍する著名人による「銀河英雄伝説」ファンとして、それぞれの思いを語ってもらいました。
横線
■公認会計士:山田真哉/やまだしんや(著書:さおだけ屋はなぜ潰れないのか?)
1976年 神戸市生まれ2005年、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』を出版、7ヶ月でミリオンセラーを達成。現在、160万部突破。2005年度の第40回書店新風賞を受賞し、流行語大賞の候補にもなる。
横線
ー銀河英雄伝説を好きになったきっかけを教えてください。
そもそも20年くらい前1990年頃僕が中学生になった時だと思うんですけれども、その頃偶然に知ったのがそもそものきっかけですね。より細かく言うと、関西で放送されている「青春ラジメニア」というラジオ番組でアニメ銀河英雄伝説のヤン・ウェンリーの声を担当していた富山敬さんが出演していて、銀河英雄伝説の話や、ヤン・ウェンリーについて話をしていたんです。興味をもって、アニメをちょっと見て「これはおもしろい!」、と思って原作を読みました。その当時新書版が、1-10巻、外伝が3巻くらいまででていたので、お小遣いが入るたびに少しづつ買っていって。1年くらいかけて読みきった感じですね。中学校1、2年生くらいの話だと思いますが凄くはまりました。
ー銀河英雄伝説で好きな登場は誰でしょうか?
本当にたくさんいるんですけれども、完全にヤン・ウェンリーの信者ですね。ヤン・ウェンリー好きが高じて僕もヤン・ウェンリーのように歴史の道へ進もうと、大学も文学部の史学科を選びました。さすがに自衛隊に行って戦史を学ぼうとは思わなかったですけど(笑)。ですが、歴史っていいなと思わせてくれたのはヤン・ウェンリーのおかげですね。ヤン・ウェンリーと出会わなかったら歴史は学んでいなかったです。そしてヤン艦隊全員とラインハルトの旗下たちも好きです。中でも別格なのはキルヒアイスですね。
ー一番印象が残っているシーンは?
一番好きなシーンで言うと・・・これもヤン・ウェンリーが関わっているのですが、5巻の終わりバーミリオン星域会戦の直後のラインハルトと、ヤン・ウェンリーが激突するシーンですね。結局停戦命令が出てメルカッツやシュナイダー、リンツ、ポプラン達を逃がすシーン。「シャーウッドの森」って言われるあのシーンはワクワクしました。結局、負けたんだけど負けていないよ、というヤン・ウェンリーの「伊達と酔狂」という部分が一番良く出ている部分だと思うんです。あのあたりの、無邪気にいたずらっ子的に悪巧みをするヤン艦隊の雰囲気の良さが出ているのが好きです。帝国軍側で言うとやっぱり2巻のラストですね。オーベルシュタインンの命令で、キルヒアイスが「銃は駄目です」といわれるあの場面です。ナンバー2不要論という伏線がはってあって、「あぁ銃を持って入れない」というアノね。当然そのあとの話にも繋がってくるんですが・・・あのシーンがちょっとセツナイですよね。2巻の途中から完全にキルヒアイスに感情移入していますからね。やっぱり大量虐殺はいけないんじゃないかとか、ラインハルトは酷い奴だ、とか思ってあのシーンがあるので、本当にセツナイですよね。
ー銀河英雄伝説が舞台化するにあたって、期待することを教えてください。
実は、いまだに舞台化がピンときていないんです(笑)。銀河英雄伝説のセリフ一つ一つの格好よさが伝わると嬉しいですね。あと、いつか自由惑星同盟国歌をみんなが歌うシーンがあるともっと嬉しいです。(笑)。原作にしろ、アニメにしろ、ゲームにしろ、基本1対1、自分と銀河英雄伝説という関係性の世界だったのですが、舞台って役者さんもいれば、一緒に見ている観客がいる。1対1では済まない世界ですよね。役者や観客とどう一体化するか、舞台・銀河英雄伝説の一体感ってどこで出すんだろうという点は興味がありますね!国家を歌うシーンなのか、みんなで戦場へ乗り込むシーンなのか、そういう一体感が役者、観客を含めて出てくると、これまでにない凄い銀河英雄伝説になるのではないかという期待があります。そして、戦闘シーンにも興味があります。アニメ版は本当に良くできていたと思うんです。 クラシックが流れている中でビュンビュン、ビュンビュンビームが飛ぶっていう、あれがやっぱり作品の一番の見所だったと思うんですよ。それを舞台ではどう演出するのか。同じように演出するのか、全く別の演出で戦闘シーンを見せるのか。非常に興味があります。あと、原作ってどうしても数字で捉える事が多いので、何万隻沈んだとか何十万人死んでしまったとか。その数字的な部分を舞台ではどう表現するのかも興味深い部分ですし、演出の真価が問われる部分でもありますよね。本当に興味が尽きないです。
ー本当に一番興味があるのは・・・
今回は銀河帝国編ということじゃないですか。銀河帝国編なんだけれども少しは話の中に同盟軍が出てくると思うんです。ヤン・ウェンリーの出し方など、どう演出するのか楽しみですね。一切出てこないことはないと思うんですよ。それが会話の中のセリフなのか、人物として出てくるのか、状況として出てくるのか。同盟軍との関わり方というのが同盟軍ファンとしては楽しみなので。「銀河帝国編」が大成功すればきっと次は「同盟軍編」だと思うので是非それも期待して!
ー舞台・銀河英雄伝説で銀河英雄伝説を初めて知る人もいると思います。知ってほしい部分や、オススメしたい部分を教えてください。
銀河英雄伝説の面白さってたくさんあると思うのですが、その根幹ってキャラクターの魅力だと思うんです。みんな基本的には、「良い人」、「悪い人」というくくりではなくて、「さわやかな人達」だと思うんです。悪いことをするにしてもさわやかな感じ。オーベルシュタインですら、清々しい感じがするんです。さわやかな多くの男達とアンネローゼなど素敵な女性が出てきたり、キャラクターを好きになれば自然と銀河英雄伝説が好きになってきます。これだけすがすがしい素敵なキャラクターが登場する物語ってそうそうないと思います。登場人物みんな単純ではないので、それは田中芳樹先生の人間観察の凄さだと思います。一癖も二癖もあるけど、さわやかな登場人物を好きになってくれると嬉しいです!
横線
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舞台「銀河英雄伝説」シリーズ

第一章 銀河帝国篇外伝 ミッターマイヤー・ロイエンタール篇外伝 オーベルシュタイン篇第二章 自由惑星同盟篇
撃墜王輝く星 闇を裂いて第三章 内乱初陣 もうひとつの敵第四章 前篇 激突前夜第四章 後篇 激突星々の軌跡

原作:田中芳樹「銀河英雄伝説」シリーズ(創元SF文庫刊)