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Message:第一章 銀河帝国篇 メッセージ

総合監修・田原正利コメント/あの「銀河英雄伝説」を舞台化!?不可能だ!…と、誰もが思った

■総合監修:田原正利/たはらまさとし
1960年生、同志社大学文学部卒。有限会社ティー・ピー・オー代表取締役。キティフィルム、ケイファクトリーを経て現職。アニメ「銀河英雄伝説」の企画/チーフプロデューサー/シリーズディレクターを努める他、「河中志摩夫」名義でシリーズ構成と殆どの脚本、「簧原雅人」名義で絵コンテや一部メカニック・コスチュームのデザインも手掛けるなど、その全てに関わる。
有限会社ティー・ピー・オー 【 公式サイト
横線
『銀河英雄伝説』を舞台化するという話を最初に聞いた時、誰もが「不可能だ」と思うだろう。原作小説なりアニメ版なりを知っている人・・・特に知っていれば知っている人ほどそう思うに違いない。私自身、最初にこのプランを聞いて協力を求められた時は正直そう思った。だが、話を聞くうちに考えが変わって来た。
――私が手掛けたアニメ版『銀河英雄伝説』は、原作を忠実になぞっている様に見えながら、構造として根本的に違う部分がある。それは原作小説が「後世の歴史家」の視点を入れて後の時代から振り返って描いているのに対し、基本的に時代をリアルタイムで描く形にしたことだ。だから原作で時系列を入れ替えて描いている部分を時系列どおりに並べ替えたりして、言わば「編年体(=クロニクル)」の描き方をした点だ。それに対し、今回の舞台化は言わば「列伝」・・・各主要キャラクターにスポットを当て、そのキャラクターを描くことで時代を描き出す。こういうスタイルなら、アニメ版とは違う舞台版ならではの表現ができるのではないか? ――そう思うようになったのだ。
また、今回の舞台は良くあるアニメの舞台化ではない。言うなれば従来の小説やアニメ版の限られたファンを対象にするのではなく、全く新しいファンを開拓し、『銀河英雄伝説』という作品世界をより広く知らしめる機会になる。その中で、原作とアニメ版を知悉する者として、それらと今回の舞台版が「精神面」に於いて乖離しないように「監修」する役割として参加するならば、決して舞台版が従来のファンの期待をも裏切らないものにできるだろう――そう考えた。
青山劇場という豪華なフィールドに、(現時点では明らかにできないのが残念だが)充実したキャストとスタッフを迎え、全く新しい『銀河英雄伝説』の世界が現出する―――今はそれを期待している。
横線
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舞台「銀河英雄伝説」シリーズ

第一章 銀河帝国篇外伝 ミッターマイヤー・ロイエンタール篇外伝 オーベルシュタイン篇第二章 自由惑星同盟篇
撃墜王輝く星 闇を裂いて第三章 内乱初陣 もうひとつの敵第四章 前篇 激突前夜第四章 後篇 激突星々の軌跡

原作:田中芳樹「銀河英雄伝説」シリーズ(創元SF文庫刊)