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Story:第二章 自由惑星同盟篇 スペシャル

舞台 銀河英雄伝説 ニコファーレ会談 [原作者]田中芳樹×河村隆一[ヤン・ウェンリー役]

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紫・・・河村隆一 / 赤・・・田中芳樹先生   ※MC ニッポン放送 吉田尚記
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銀河英雄伝説は本当に数多の名台詞が彩っていますが、ヤン役を演じられるにあたりこの台詞は言ってみたいというのはありますか?
ヤンは誰よりも力が抜けていて、声も張らないし、目線を強くすることも殆どなく感情を露にするシーンって本当少ないんです。だから、そのゆるーい感じ?が本当演じどころだなと思っているんで、「いやあー」といいながら頭を掻いている感じのシーンをできるだけ、大事にしたい。オフの、本当に気を許した河村隆一がいたらいいかなと思っているんです。格好つけたりとかを度外視して、本当にオフの友人とか家族とか、本当に気を許した人間の前で、見せるような、自然体な、そんな総司令官であったらいいなと思っていますね。
どちらかというと、ステージ上の河村さんを拝見すると、あるいはラインハルト方向かなと。
難易度で言えばたしかに帝国側の方が、少し日常よりも、例えば階級制度であったりとか、言葉遣いであったりとか、すごく舞台に向くのではないかなとは思いました。同盟側は、本当に日常的なので、特にヤンは難しいですよね。
河村さんの普段のステージは本当に美意識に敏感なタイプのステージを演じられていらっしゃいますが、それを思い描いても、なんかヤンにハマる曲ってあるのかなと思ったりするんですが。
やっぱり歌にするというのは難しいかもしれません。いまのところ。ただ、僕はいつも心掛けている事があって、いろいろな感情の中心にある気持ちは一般人でありたいと思っています。入口が違うと、一般の人が理解できない派手さを追い求めてしまう事があると思うんです。だから、自然な本質的な感覚を見せられたらいいのかなと思います。
やっぱり一番初めにヤンをやってくださいといわれた時は驚きました?
大ファンだったので「きたかー!」という感じでした(笑)。
葛藤とかはありましたか?
舞台では、普通すごく声を張るんですが、ヤンは張らないですよね。戦闘中であっても、心の高揚をあまり見せないタイプ。本当のところは田中先生にお聞きしたいと思いますが、いつでも自分をどこかで冷静に見ている、「自分なんかたいした事ない」という事をボソッと言うことがすごく似合う、ヤン・ウェンリーを、ショーアップされた舞台にどう持ち込むか。これがたぶん鍵になるのではないかと思っています。
ヤンは元々戦いがしたくてしている人では無いので、自分の本質とは違う事をやっているわけなんですよね。
そうですね。歴史の研究をやりたいけれどお金が無くて用兵の学校に通い、将来は歴史家として時間を過ごしたかったけれど、その学費を返すことができずに、そのまま軍人の道を選んでいく・・・。同情もしますし、歴史というのは知恵の宝庫なんだなと思いました。自由惑星同盟は、自由に哲学を持っていいのだという考えの上に建国されていると思いますし、ヤン・ウェンリーは高貴なヒーローではなく、一見地味に見える親しみがわくキャラクターなんでしょうね。自分がもし未来の戦いの最中に生まれ、音楽家ではなく軍に入ったとしても、完全な英雄というのにはなれないと思うんです。でも、ヤン・ウェンリーみたいなタイプは一般の中から出てくるような気がします。また、他の猛将たちにはない視点で、見落とされているポイントを彼だけが冷静に歴史から学び取っているという姿は、僕のように皆さんも親近感がわくのではと思います。
戦う中間管理職みたいなところも、ないわけじゃないですからね。
そうですね。戦いたくないのに戦っているというのもあるし、敵であっても、命を奪うことをすごく重荷に思っているところがあります。すごく素敵だなと思いますね。
河村さんはヤン・ウェンリーのことが大好きなんですね。本当に。
(笑)ヤンを見て、銀河英雄伝説のファンになったので…。でも、ほかのキャラクターもすごいんですよ。第何話、第何話という章ごとに本来であれば日陰の花にもスポットライトがちゃんと当たっているんです。僕がこの本に惹き込まれていった一番の理由だし、たくさんのヒーローが存在し何度も観られることも、すごいところだと思うんです。
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舞台「銀河英雄伝説」シリーズ

第一章 銀河帝国篇外伝 ミッターマイヤー・ロイエンタール篇外伝 オーベルシュタイン篇第二章 自由惑星同盟篇
撃墜王輝く星 闇を裂いて第三章 内乱初陣 もうひとつの敵第四章 前篇 激突前夜第四章 後篇 激突星々の軌跡

原作:田中芳樹「銀河英雄伝説」シリーズ(創元SF文庫刊)